インテリアのなかでも、部屋の雰囲気を劇的に変えてくれるのが「壁紙」。ライフスタイルの多様化に伴い、バラエティに富んだ壁紙が次々に登場しています。
ECサイトでも「自分で張り替えられる壁紙」を販売するショップが登場し、様々な見せ方で商品の魅力をアピールされています。
「輸入壁紙専門店のWALPA様(制作・開発:株式会社アラタナ様)」も、そのひとつ。ECサイトをカスタマイズすることで、商品の魅力をより伝えられるようになり、ネットからの受注はもちろん、東京と大阪に構える実店舗での売上アップにもつながっています。
今回は、WALPA様がECサイトのカスタマイズでこだわったポイントを紹介しましょう。
壁紙の魅力を最大限に伝えるECサイトへ
─ WALPA様では、実に多くの壁紙を取り扱っています。
「当店では、世界各国から輸入した壁紙のほか、壁紙を貼るときに必要なアイテムやオリジナルグッズなども扱っています。取扱数は、壁紙だけでも約1万7千点。
海外の展示会などでセレクトしてきた、他店では見られないデザイン性の高い輸入壁紙が特徴で、海外の最新デザインや個性的なデザインの商品が人気です。
今まで壁紙を購入したことがない方が、当店でその魅力を知って購入されるといったケースも多いです」
─ ネットショップのカスタマイズで特に重要視されたポイントは何ですか?
「ひとくちに壁紙といっても、ブランドや商品によって見せ方やアピールポイントが異なります。
例えば、質感が特徴的な壁紙は、実物を見るような感覚を画面上で伝えるために、色や素材感にこだわって見せる必要があります。ECサイトを閲覧しているお客様に、より購入しやすい環境を提供するには、それぞれの商品に合わせて自在にカスタマイズできる機能が求められました。
EC-CUBEなら、そうしたカスタマイズが柔軟にできますし、独自ドメインですからECサイトと実店舗で同時開催するキャンペーンなども、自社のタイミングで打ち出しやすいといったメリットもあります。
実際、ECサイトでは毎月5コレクションくらいを定期的に更新しており、店舗で販売開始するタイミングに合わせて公開するような施策も行っています。こうした施策が実り、販売数は飛躍的に伸びました」
─ WALPA様がEC-CUBEを選ばれたのは、壁紙の魅力や可能性を最大限に伝えられる柔軟性と、独自ドメインによって実店舗と合わせた販売戦略を立てやすかったことが、大きな理由でした。
サイトに掲載されている施工例は、実際に購入されたお客様の画像を使われており、「壁紙を貼ったイメージ」がよく伝わるサイトになっています。
独自性を打ち出し、競合との差別化を図る
─ 商品選びやオーダーをしやすくするために、さまざまな工夫が施されています。
「風景画の壁紙など、貼りたい部分だけを壁面サイズにあわせてオーダーできるシステムを導入しました。
壁面のサイズ(幅と高さ)を入力すると赤い切り抜き枠が表示。マウスで左右にドラッグさせられ、切り抜かれた画像の部分だけを発注できます。
自分好みのデザインを購入できるうえ、無駄な部分をカットする必要もなく、施工も容易になります」
「また別のブランドでは、壁紙をパネル状に分割して、欲しい部分のパネルを選んで購入することも可能です。
Wall&Decoというブランドは、幅47cm×長さ3mの縦長の壁紙を並べることで構成される商品ですが、壁面のサイズに合わせて購入したいパネルの番号をクリックして選択し、その部分の壁紙だけが購入できます」
─ 壁面サイズを入力すると、壁紙のロール数を計算してくれるシステムも魅力です。
「ロール商品の場合、お客様が壁面の面積から購入する商品数を計算するのが、ひと手間です。
壁面の幅と高さを入力すれば必要なロール数を自動で計算してくれるシステムがあれば、自分で計算する手間を省けます。
また、ロール商品にはマウスをスクロールしても左側の画像が固定されていますので、商品のイメージを常に見ながら詳細を確認して、カートに入れることができます」
「このほか、色や柄、ブランドなどから絞り込み検索が容易にできるパネルを設置したり、その商品を検討されているユーザーが見た他の商品を表示させるレコメンドエンジンを設置したりして、ユーザビリティーやサイト内の回遊性を高める施策も行っています」
─ 価格も自動計算してくれるので、見積もりが簡単に確認できることも、わかりやすいです。
なお、送料は同じメーカーであれば複数のブランド商品を注文しても1回分で済むことから、カート内の料金もそれに応じて計算されるよう設定されています。
最後に
WALPA様は実店舗を運営しているだけに、ECサイトでもユーザーが「まるで手に取って検討できるようなリアリティ」を追求することにこだわりました。
さらに、購入後の壁紙について、イラストや動画を用いて、具体的にイメージができるコンテンツを用意されています。
こうしたこだわりが競合他社との差別化を図れ、独自性のあるECサイトの構築につながっているのではないでしょうか。
今後は、多国語対応による海外市場への展開も検討されているというWALPA様。一方で、メルマガ配信やギフト商品券設定など、お客様に有益な情報やしくみを、ECサイトを通じて提供していきたいとも語っており、今後さらに進化したECサイトになることが期待されます!
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