前編、後編にわたってお送りしているシャショクラブ様へのインタビュー。前編では、シャショクラブのサービス内容や特長について伺いました。月額制のお弁当提携業者とユーザーをつなぐプラットホームを提供しています。
前回の記事:BtoEビジネスモデル・お弁当で福利厚生。「シャショクラブ」インタビュー(前編)
後編では、新規サービスとして公開した際の効果や、ユーザーに向けたインターフェイスで注力している点を中心にお届けします。
サイト公開後に感じた良かったこととは?
シャショクラブ様のように、新規サービスを立ち上げる際に、まず検討しなくてはならないことが「サイトのプラットホーム選び」です。
様々なプラットホームが提供されている中、なぜシャショクラブ様はEC-CUBE 3.0系を選んだのでしょうか?
秋田氏「2系の古いバージョンになりますが、私自身もEC-CUBEを利用したサイトの開発経験があり、EC-CUBEに対して一定の理解と安心感があったので開発の候補に挙げました。CMSを利用するかどうか、利用するとしたらどのCMSが良いかという部分はかなり悩み、いろいろな候補を考えました。さまざまなCMSやパッケージやスクラッチでの開発を比較して最終的には費用的な面とカスタマイズの自由度を考慮してEC-CUBE 3.0系に決めました。EC-CUBE 3.0系を利用することで管理画面が使いやすく運用上のミスが少ないという印象があります。」
2015年7月にリリースされたEC-CUBE 3.0。管理画面の使いやすさは、サイトの運用を行う場面だけではなく、提携しているお弁当業者に対しても良い効果がありました。
秋田氏「また完全にスマホに対応した管理画面というのが思っていた以上に便利でした。弊社は商品の登録や受発注処理を業務提携していただいている各お弁当業者様に行っていただきます。そのため、管理画面がシンプルで使いやすいというのは、運営上の効果として大きかったのかなと思います。特にお弁当業者様はPC操作に不慣れな方も多く、複雑なシステムだと敬遠される場合があるのです。」
いくら提携に関する手数料がかからないとはいえ、操作工数がかかってしまうのでは本末転倒です。「わかりやすさ」は、ユーザーだけではなく、自社、そして提携お弁当業者にとっても嬉しい要素の1つですね。苦痛を与えそうなポイントでしっかりとハードルを下げてあげる。そういった気配りがサービスに表現されているのですね。
こだわりのカスタマイズ(機能面)
EC-CUBEはカスタマイズすることにより、自社特有の特色を出すことが可能です。
既に様々なカスタマイズを入れられていますが、シャショクラブ様は、今後の取り組みについてこのように語っています。
和田氏「季節のお弁当特集や健康食、ダイエット食など、お弁当業者様を巻き込んで、今後さまざまなキャンペーンを行っていく予定です。」
注目すべきは自分の会社だけではなく、お弁当業者も巻き込み大きな輪を作って行く点。専門業者だからこそ生まれる知見やノウハウを生かし、新たな付加価値を生むことができます。
こだわりのカスタマイズ(インターフェイス面)
サイト運営会社にとって、ユーザーとコミュニケーションを取る窓口として大事な要素となるサイトのインターフェイス。シャショクラブ様はどんな点を意識しているのでしょうか?
秋田氏「オフィスでご利用されるユーザーが多く、利用デバイスの割合はPCが63%、モバイルかタブレットが37%を占めていますが、モバイルファーストでデザインを進めていきました。各機能の仕様の確認の段階からFluidというWebアプリを使ってモックアップを作っていきました。こちら弊社でも初めて使用したのですが、開発会社様との打ち合わせの際に、紙の仕様書だけで印刷するよりはるかにスムーズに要点を詰めることができました。」
最近は便利で安いWebサービスが数多くリリースされています。シャショクラブ様も、Fluidという便利なサービスを柔軟に取り入れ、モバイルファーストを推し進めているのですね。
最後に
BtoEの市場には、様々な可能性が秘められています。先駆者となる企業が増えてきており、ユーザーの認知度も全体的に上がってきています。
シャショクラブ様も、そんなビジネスチャンスを逃さぬように、EC-CUBEインテグレートパートナーの株式会社Refineと共にチャレンジングな取り組みをされています。
実際に、インテグレートパートナーに依頼した感想を最後にお聞きしました。
秋田氏「EC-CUBE 3.0系も抵抗なく開発してくれたり、アジャイル開発で仕様の定まっていない部分も対応してくれたりするなど、他の開発会社様より柔軟な対応を感じられ、EC-CUBEでの開発への自信も感じたので、依頼させていただくことにしました。EC-CUBE 3.0系の開発としては大規模なカスタマイズを必要とするシステムでかなりチャレンジングな部分もあったと思いますが、おかげさまでリリースできたことをうれしく思います。こちらの意図する仕様をくみ取って最適な方法を一緒に探しながら構築してくれた姿勢にとても感謝しております。」
自社だけがチャレンジをする姿勢を見せていても始まりません。協力会社も同じような姿勢を持っていることで、リスクのあるプロジェクトでも成功へ導くことができるのです。
今回は、株式会社リトライ 新規事業推進部 事業部長 和田大地氏、株式会社リトライ新規事業推進部ITソリューションマネージャー 秋田圭介様、どうもありがとうございました。
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