はじめてネットショップを開業したとき、
まず最初にぶつかる壁が「集客」です。
SEO対策をちゃんと考えていても、
なんだかんだと、効果が出るまでには少し時間がかかるのが実情。
でもせっかくオープンしたんですから、スタートダッシュ切りたいですよね。
開店と同時にわーわー人が来てくれるデパートの感じ、うらやましいですよね。
そんな時にうってつけなのが「リスティング広告」です。
リスティング広告のすごさは、少額でも短期間で効果が見込めて、
かつユーザーに鬱陶しがられることも少ない。なんとも魅力たっぷりなシロモノなのです。
とはいえ、何をかくそう、リスティング広告の運用はド素人なわたし。
何からどうやって始めればいいのやら、オロオロ・・・
そんなとき、ナナメ上・・もといナナメ向こうの席から変な人の視線を感じます。
???
あ・・!リスティングのプロの人だ!
思いのほか救世主はめっちゃ近くにいました。へるぷみー。
というわけで。
ここから先は、実在する某和菓子屋サイトを使って、
はじめてのキーワード入稿から、出稿した広告の効果測定、改善プランまで、
実際に運用しながら勉強していきたいと思います。
※ちなみにわたしの実家です。
[広告]お歳暮や帰省のおみやげ、これからの季節にぜひどうぞ。
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第1回目のテーマ
予算は1万円!はじめてのネットショップ、はじめてのリスティング広告
~何はともあれキーワード編~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ はじめに ◆
(えんそう) 先生、まず何からやったらいいですか?
キャンペーンとかグループとか作らないとですよね。
アカウント設計ですよね。わくわく。
(Mr.X) うーん、まずはキーワードからでええんちゃう?
あれ?そうなんですか?
もっとなんかいろいろ最初に考えて、プランニングするもんかと。
まぁ本当はなー…プロとして考えるべきポイントはけっこう多いね。
品質スコアとか、様々な機能による最適化を見据えたキャンペーン構造とか。
でも、そのあたりって割と「何を優先するか」で変わってくるので、
はじめてのネットショップでとりあえず集客したい!ってことなら、
手っ取り早くキーワード洗い出してさくっと入稿してしまうのが良いかなと。
まずはやってみて、それから広げるなり狭めるなり、試行錯誤していきましょう!
◆ キーワードは一般名詞から攻めて吉! ◆
じゃあ、とりあえず商品名を思いつく限り出してみようか。
うーん・・・
栗もなか、きんつば、三笠、黒納豆、ささやまタルト、まるごと栗ようかん。とかかなぁ。
おっ。いいねー。(まるで準備したかのようにつっこみ甲斐があるなぁ。)
じゃぁそれを次は、一般名詞と固有名詞に分類してみようか。
ふむ。ちょっとよくわからんやつもありますけど、こんな感じです。
じゃあここで質問。
世の中に「固有名詞で認知されてる商品」って、どれくらいあるでしょうか。
これが案外少ないんよね。
たとえば、「ささやまタルト」とか「まるごと栗ようかん」は誰に知ってもらいたいか?
から考えたほうが良いかもしんない。
名指しで来るお客様はもちろんだけど、「タルト」とか「栗ようかん」とかを探してるユーザーには知ってもらいたいよね。
あ・・。たしかに。
最初から名指しは難しいですよね。
そしたら、その応用なんだけど、「三笠」ってたぶん方言なんよね。
(Wikipediaを眺めながら)
え!!方言だったんですか!?ふつうに使う言葉かと思ってました!!
一般的にはたぶん「どら焼き」やから、「どら焼き」も登録したほうがいいかもね。もちろん「三笠」って言う人もいるやろうから、「三笠」は消さなくていいよ。
では、最後の質問。
栗もなかは「もなか」じゃだめ?黒納豆は「甘納豆」とか「納豆」ではだめ?
とりあえず「納豆」がだめなことだけはわかります。
でも「栗もなか」か「もなか」のどっちがいいかはわからないです・・。
そやねん。「納豆」みたいな明らかな例はさておき…ではあるねんけど、
やっぱり少しでも「ユーザーが検索しやすいワード」に拡げてやるほうがよくて。
まぁ個人的には迷ったらどっちも出稿してしまえばいい…と思うねんけど、
とはいえ予算にも限りはあるし、ムダ打ちはしたくないから。
ここでひとつ、便利なツールを覚えておこうか。
◆ キーワード別の検索ボリュームを把握する ◆
~ Googleキーワードプランナー ~
この「Googleキーワードプランナー」を使うと、費用の見積もりや、キーワードの発見ができます。
GoogleAdwordsの管理画面から使えて、しかも無料。
完全一致か、部分一致かで結果は変わってくるから両方見ておくのがおすすめ。
(※マッチタイプの説明についてはこちら)
ちなみに完全一致と部分一致って、どっちがいいんですか?
一長一短なので、「自分がどれだけギャンブラーか」で決めてもらうのがよいかなと。
完全一致のほうがリスクは少ないけど、部分一致で最初からある程度出してしまうのも、短期的に流入を稼ぐにはよい作戦だったりするよ。
部分一致で最初は広めに攻めてしまって、後から効果の高いところに狭めていくか、
完全一致で狙い撃ちしながら、こつこつ広げていくか。
セオリーだと、完全一致・部分一致を両方入れておいて、部分一致の入札はとても低いところから徐々に上げていく…というのが一般的。
(本当は「絞り込み部分一致」が最近は人気だけど、説明すると長くなるから今回は割愛)
あとは予算と相談かな。
ふむふむなるほろ。
じゃあじゃあ、まずはこれで登録しようと思います!!
お。梅角堂(店の名前=固有名詞)も入れるんやね。
老舗なんでそこそこいけるかと思って!(ドヤ)
というのは半分冗談で、
せっかくお店の名前で検索してくれたのに、出迎えてあげられなかったら申し訳ないので。いらっしゃいませ的な感じです。
いいね!それなら「ばいかく堂」って検索すると今は自然検索でも拾われないみたいだから、こっちにも出しておくといいかもね。
そういう「数は期待できないけど、ちゃんと入り口を用意しておく」発想はだいじ。
これでついに私もリスティング女子ですね!むふふ。
そうは問屋がおろさんくて…。
第1回で出稿まで行けると思ったら大間違いやでw
がーん。。
<第2回へつづく・・・>