こんにちは。
EC-CUBEプラチナパートナーの株式会社アイディーエスなかむらです。
SEO対策について前半の続きをご説明させていただければなと思います。
前編のおさらい
簡単に前半のおさらいをしたいと思います。
新型コロナウイルスの影響を受けて、ECサイト市場が再度注目を浴びています。
そのため、新規・競合多店舗が増え続けている中で、認識向上の必要性が問われています。
そのような時、是非とも実行したい施策が「SEO」です。
SEOは、広告を出稿するよりもコストが掛からず、担当者を確保できれば、費用を気にせず実行することが可能です。
本記事(前編・後半)では、このSEOについて、最低限抑えておきたい18のポイントを前編と後編に分けてご紹介させていただいております。
新規の方々はもちろん、すでにECサイトを運営されている方も競合が増えることを踏まえ、参考いただければと思います。
最低限のポイント
- キーワード選定
- 文章内のキーワードバランス
- 文章内の共起語
- Hタグ(見出しタグ)設定
- 画像のaltタグ設定
- 個別記事のtitleタグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定
- カテゴリーのtitle タグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定
- トップページのtitleタグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定
- 内部リンク設定
- 外部リンク設定
- SSL化
- ドメイン正規化
- 更新毎のサイトマップ送信
- モバイルフレンドリー
- サイト表示速度
- 低品質記事削除
- 一点集中の導線作り
- canonicalタグ設定
前編では、1~5までをご紹介させていただきました。
より効果的なSEO対策となりますので、まだご閲覧いただいていない方は、前編もご確認ください。
後編では、6~18について、ご紹介させていただきます。
【6:個別記事のtitleタグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定】
個別記事のtitle タグ、メタキーワード、メタディスクリプションを正しく設定します。
<titleタグ>
キーワードをなるべく左寄せで含めたタイトルを設定します。
<メタキーワード>
メタキーワードにはSEO効果がないと言われているため、キーワードを詰め込み過ぎないようにします。
<メタディスクリプション>
メタディスクリプションには、300文字以内でキーワードと共起語を網羅した文章を含めます。
【7:カテゴリーのtitle タグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定】
カテゴリーのtitle タグ、メタキーワード、メタディスクリプションは正しく設定します。
<titleタグ>
キーワードをなるべく左寄せで含めたシンプルなカテゴリー名にします。
<メタキーワード>
メタキーワードにはSEO効果がないと言われているため、キーワードを詰め込み過ぎないようにします。
<メタディスクリプション>
メタディスクリプションには、300文字以内でキーワードと共起語を網羅した文章を含めます。
※カテゴリーは数を増やしすぎると上位表示されにくくなるため、注意が必要です。
【8:トップページのtitleタグ、メタキーワード、メタディスクリプション設定】
トップページのtitleタグ、メタキーワード、メタディスクリプションを正しく設定します。
<title>
キーワードをなるべく左寄せで含めたシンプルなサイトタイトルにします。
<メタキーワード>
メタキーワードにはSEO効果がないと言われているので、キーワードを詰め込み過ぎないようにします。
<メタディスクリプション>
メタディスクリプションには、300文字以内でキーワードと共起語を網羅した文章を含めます。
※トップページには指名検索キーワード(会社名)を配置するようにします。
【9:内部リンク設定】
内部リンクを正しく設定します。
内部リンクはSEO において非常に重要な役割を果たします。
以下のチェック項目を参考に、あなたのサイトの内部リンクをチェックしましょう。
(1)内部リンクテキストを正しく記述する
内部リンクテキストを「こちら」とだけ記述しているサイトや「マーケティング ツール」ようにキーワードだけ羅列しているだけでなく、「マーケティングのツールの使い方はこちら!」のように「リンク先の記事のキーワードを含んでいる、かつ自然な文章で書くこと」を意識して記述します。
内部リンクテキストを正しく記述することで、ユーザーがリンクをクリックする前にリンク先の記事の内容を把握でき、ユーザーの利便性が向上します。
(2)ユーザーが自然とクリックしたくなるタイミングで内部リンクを張る
内部リンクは、闇雲につけても逆効果になるだけです。
ユーザーが自然とクリックしたくなるタイミングで、最適な内部リンクを張ります。
そうすれば、結果的にユーザーの利便性が向上しSEO 的に良い評価を得られます。
これは外部発リンクをサイト内に張る場合も同様です。
(3)パンくずリストを設置する
パンくずリストを設置することで、Googleのクローラーが、サイト内を満遍なくクロールしてくれるようになるため、SEOの効果も期待できます。
※パンくずリストのトップページへのリンクテキストには、必ずビッグキーワードを含めます。
「トップページ」「TOP」とだけ書いてあるサイトを多く見かけますが、避けましょう。(4)リンク切れがないかチェックする
リンク先の記事の評価もリンク元の記事の評価に影響するのでリンク切れは必ずなくしましょう。
(5)長文の記事には必ず目次を設置する
長文の記事に目次を設置することで、ユーザーの利便性が一気に向上します。
また、目次は内部リンクの役割も果たすので、Googleのクローラーの巡回を促してくれます。
目次はユーザーの利便性を向上させるだけでなく、SEO的にもメリットがあるので、長文の記事には必ず目次を設置するようにします。
(6)関連記事を設置する
関連記事を設置することで、ユーザーが2記事目3記事目と記事を読み進めてくれる確率が向上します。
ユーザーの利便性の向上にも繋がるので、関連記事は設置しましょう。
※関連記事はサイト表示速度を下げる可能性もあるため、関連記事を設置する必要のないサイトは対応の必要はありません。
ただし、手作業で内部リンクを張る作業はしておきましょう。
(7)削除済みの記事のURLを検索エンジンから削除する
Google search consoleから、「古いコンテンツの削除」で削除申請します。
※Google search console 内のリンク削除ツールでは完全には削除できないので、必ず「古いコンテンツの削除」から削除申請します。
【10:外部リンク設定】
外部リンクは正しく設定します。
外部リンクには「発リンク」と「被リンク」の2種類があります。
◆外部発リンク
(1)基本的に外部発リンクにはnofollowタグを付ける
(2) 有益な外部発リンクにはnofollowをつけない
(3)リンク切れがないかチェックする
◆外部被リンク
(1)自作自演でリンクしない。お金でリンクを買わない
(2)低品質な被リンクを全て否認し、有益な被リンクだけ残す
(3)別の運営サイトや被リンクをくれそうな知り合いがいないか探す
<低品質リンクの基準>
・海外のサイト
・文字数が少なすぎるサイト
・リンク集サイト
・他サイトの記事や動画をまとめただけのサイト
・更新が全くされていないサイト
・自動で記事を量産しているサイト
・サイト運営者の愛情を全く感じられないサイト
・SSL 化されていないなどセキュリティの脆弱性が認められるサイト
【11:SSL化】
SSL化対応をします。
SSL化対応をしないと、サイトがGoogle で検索された際に「このサイトは保護されていません」という表記が出るので、ユーザーに不信感を与え、信用がなくなるというセキュリティ面で大きなデメリットが発生します。また、SSL化していないサイトはSEO 的に不利になる可能性があるので、SSL化は必ず対応しましょう。
※データの暗号化により第三者によるデータの盗聴やなりすまし、改ざん等を防ぐSSLについてはこちらもご参照ください。EC-CUBEのセキュリティチェックシートでもSSL化対応は必須となっています。
【12:ドメイン正規化】
URLのwwwあり、なしを統一しましょう。
wwwあり、なしを統一しないと、wwwありのコンテンツとwwwなしのコンテンツが重複し、重複ペナルティを課せられるリスクがあります。
重複ペナルティを課せられると、アクセス数や売上が一気に減るので大変危険です。必ず統一しましょう。
【13:更新毎のサイトマップ送信】
サイトを更新する度にGoogleSearchConsoleでサイトマップを送信します。
SEO対策する上でGoogle Search Consoleの登録は必須です。
Google Search Consoleに登録したらサイトマップ登録をし、サイトを更新する度にサイトマップを送信するようにします。
サイトマップを送信することで、Googleのクローラーがサイトを頻繁にクロールしてくれます。
Googleのクローラーの頻度は検索順位UPにも繋がるので、必ずGoogle Search Consoleを導入しサイトマップを送信しましょう。
【14:モバイルフレンドリー】
モバイルフレンドリー対応します。
今や、スマホユーザーにとって利便性の高いサイトが評価されています。
サイトがモバイルフレンドリーかは「モバイルフレンドリーテスト」でチェックできます。
合格するまで何回も修正を繰り返しましょう。
【15:サイト表示速度】
サイト表示速度は意識しましょう。
スピードアップデートが施行されてから、サイト表示速度が遅いサイトはユーザーの利便性を大きく損ねるため、SEOの評価が下落する傾向があります。表示速度が遅いのであれば、サイト表示速度を改善しましょう。
サイトの表示速度は「PageSpeed Insights」を利用して確認をします。
【16:低品質記事削除】
サイト内の低品質な記事は削除します。
作成後十分な日数が経過しているのに、全くアクセスがない記事や、文字数が少なくボリュームが不十分な記事など、低品質な記事を削除することで、逆にサイト全体の評価が上がることがあります。
低品質な記事を1記事でも放置しているとサイト全体の評価が下がり、記事を更新すればするほど検索順位が下がるなんて現象が起こることもあるため、要注意です。
(1)作成から日数が経過しているのにアクセスがない記事
(2)文字数が少なくボリュームが不十分な記事
(2)文字数が少なくボリュームが不十分な記事
(3)記事の情報が古くリライトが難しい記事
(4)SEOを全く意識しないで作った記事
(5)サイトテーマとは全く関係のない記事
<サイトの表示速度を上げる具体例>
(1)不要な画像や動画、ウィジェットやメニュー、プラグインなどを減らす
(2)ファーストビューに重い要素を設置しない
(3)サイト表示速度の速いテンプレートに変える
(4)画像の拡張子をpngからjpgに変換する
(5)サイト表示速度を早くするプラグイン「Autoptimize」「EWWW Image Optimizer」「Optimize Database after Deleting Revisions」「Speed Up – JavaScript To Footer」「WP Fastest Cache」「CDN Enabler」「Lazy Load」などを導入する。
※キャッシュ系プラグイン、画像や動画の遅延ロードプラグイン、画像の容量を減らすプラグインなど、サイト表示速度を速くするプラグインは必須です。
(6)他の記事と内容が重複している箇所がある記事
上記の条件に当てはまる記事は全て削除することをおすすめします。
尚、削除するのが不安な方は、「noindex・nofollowタグ」を付けましょう。
【17:一点集中の導線作り】
不要なウィジェット、メニュー、コメント欄などを削除して、商品告知ページにアクセスを一点集中させる導線作りをしましょう。
不要なウィジェット、メニュー、コメント欄などを削除し、商品告知ページにアクセスを一点集中させることで、サイト全体のアクセス数は増えないが売上だけ増やすことも可能です。
特に「既にアクセスはある程度あるが、売上が増えないサイト」は是非試しましょう。
【18:canonicalタグ設定】
全記事にcanonicalタグを設置しましょう。
canonicalタグとは、サイト内に似た内容のコンテンツが複数ある場合に「こちらのページを評価してください」とGoogleに知らせるタグです。
特に重複ペナルティはかなり厳しいので、重複がないと思っていても、念のため全記事にcanonicalタグを設置しておくことをおすすめします。
さて、
SEO対策において最低限抑えておきたいポイント18を前編と後編に分けて、ご紹介しました。
是非、皆さまもご自分のサイトを確認いただき、上記ポイント目線でチェックしてみてください。
その他気になる点がございましたら、下記URLからお気軽にお問合せください。
https://ec-cuber.jp/contact-us/
ライタープロフィール
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EC-CUBEプラチナパートナーのアイディーエスは、100名規模のSIerで、オープン系Webシステムの請負開発を中心に、プロフェッショナルサービスとしてB2B ECシステムのパッケージ開発並びに導入支援、安心してシステムを使うための運用保守サービス、安価で手軽に開始できるオープンソースマネージドサービスの提供を行っています。
・サービスサイト https://ec-cuber.jp/
・お問い合わせ TEL:03-6386-3652/MAIL:[email protected]
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