今回の記事では、EC-CUBEのFacebook連携プラグインリリースを記念して、2017年6月29日(木)にEC-CUBE開発元株式会社ロックオン・Facebook・株式会社Refineの3社共催で開催した、「EC-CUBE×Facebook特別セミナー」の様子をレポートいたします。
「Facebook連携プラグイン」とは?
セミナーの様子をご紹介する前に、本セミナーのテーマであるプラグインについてご紹介しましょう。
facebook連携プラグインは、以下の機能を搭載したプラグインです。
【機能1】《国内企業初》Facebookページショップセクション連携を実現。FacebookページでEC-CUBEの商品を販売できます。
Facebookページ上で簡単に自社ECサイトの商品紹介ができる「Facebookページのショップセクション連携」へ国内企業で初めて対応しています。
【機能2】EC-CUBEでの訪問履歴を活用した、Facebookダイナミック広告(リターゲティング広告)が出稿可能です。
自社ECサイトに訪れた方に限定して、FacebookやInstagram上で広告を配信できる「ダイナミック広告(リターゲティング広告)」に対応しています。
それでは、実際のセミナーのレポートに入らせていただきます。
「Facebook連携スタート!EC-CUBEで売上UPのために今やるべき施策」
株式会社ロックオン EC-CUBEマーケティングマネージャー 梶原直樹による登壇では、まず、EC-CUBEオーナーズストアで販売されている800以上のプラグインのうち、売上アップに関する人気プラグインをランキング形式でご紹介しました。
最も人気だったのは、SNSの活用に関するプラグインで「ソーシャルボタン設置プラグイン」となっており、その他にも、「Googleショッピングフィードプラグイン」や「Twitterつぶやきプラグイン」といった商品も人気でした。
尚、Facebook連携プラグインはリリースされたばかりでしたが、EC-CUBE3系プラグインの第9位にランクインしていました。
当日は、EC-CUBEの構築事例で売上を伸ばしているサイトがどのような施策を行われているのかについて、具体的な例を挙げてご紹介させていただきました。
「実践!今日からできる、EC-CUBEでダイナミック広告配信・ショップセクション連携」
Facebook Solutions Engineer 安藤祐介氏による登壇では、facebook連携プラグインのデモンストレーションを交えて、各機能について具体的に紹介いただきました。
Facebookページショップセクション連携機能
Facebookページショップセクション連携により、facebookページ上で商品情報を保存したり、シェアしたり、EC-CUBEのサイトに遷移して購入する・タグ付けをする・値下げ時に通知を受け取る、といったことができるようになります。
新しい情報の収集手段として使われているのは圧倒的にモバイルですが、facebook連携プラグインはモバイル対応を行っているため、モバイルでもリッチなコンテンツを楽しむことができます。
アナリティクス機能・Facebookダイナミック広告機能
facebook連携プラグインにはアナリティクス機能も搭載されており、機会損失をしているポイント、客単価の高い層や来店頻度といったものまで確認できます。その上で、カゴ落ちしているユーザーに訴求するダイナミック広告配信の機能があり、EC-CUBEの商品情報を全てfacebookに登録して、自動的に広告を出すということも可能です。
facebookが1人1人のユーザーに対し、どの商品に興味があるかを分析し、商品をレコメンドするというもので、広告で大変なのはバナー画像の作成・キャンペーンごとの入替、ABテストですが、ダイナミック広告を活用すれば、それらを自動で運用できます。
「Facebookダイナミック広告 驚異の成果とその可能性」
最後に、株式会社Refine 代表取締役 大塚和男氏の登壇では、実際に構築されたサイトにfacebook連携プラグインを導入し、Facebookダイナミック広告機能によって高い成果が得られたため、その事例をご紹介いただきました。
(1)女性向けアパレルサイトの導入ケース
若年層の女性向けのアパレルサイトにテストマーケティング的に、Facebookダイナミック広告を実施したところ、ROAS(広告費用対効果)が全体の結果としては1010%、ダイナミック広告のみに絞ると2201%という脅威の結果でした。
facebook連携プラグインでは、facebook上だけではなく、Instagramにも広告を出稿することができます。今回はInstagramからの流入が非常に多く、パソコンからの購入はほぼ無しという傾向も見られたそうです。
(2)男性向けアパレルサイトの導入ケース
男性向けのアパレルサイトの導入ケースでは、ROAS(広告費用対効果)が全体の結果としては630%、ダイナミック広告のみに絞ると1792%とこちらも非常に高い成果が出ています。
対象は40~60歳の男性で、主な商品は1着3万~7万円といった価格帯ですが、ダイナミック広告による購入単価は通常よりも非常に高いという傾向が見られたそうです。
今後、若い世代のスマートフォン経由の購入がさらに加速していくことを考えると、低コストで負荷を掛けずに動的なマーケティングを活用することができるfacebookダイナミック広告は、中小のECサイトでも是非、導入をチャレンジしてほしい、と締めくくられました。
最後に
「EC-CUBE×Facebook特別セミナー」に参加された方からは、以下のような声をいただきました。
– 事例もあり、集中して参加できた。
– facebookプラグインについて、実際の手順を踏んで、とてもわかりやすく説明いただけた。
– ダイナミック広告の具体的な例が説明いただけてわかりやすかった。今回のプラグインも是非導入してみたい。
– Facebookと連携した運営に興味があったので参加できて、とてもよかった。
今回のセミナーは大変多くの方にご参加をいただき、ありがとうございました!
faceook連携プラグインは無料でお使いいただけますので、ご興味をお持ちの方は是非お試しください。
文中に含まれる「株式会社ロックオン」は、2019年8月1日より「株式会社イルグルム」へ商号を変更しました。
ライタープロフィール
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