今回の記事ではメールマガジン(メルマガ)でネットショップの売上アップを考えていきましょう。
メルマガ対策は上手くいけば、アクセス数アップもコンバージョン率アップも狙えるので、売上アップには欠かせない対策です。
ネットショップの売上構成要素について以前、記事にさせていただいたいるのでそちらも、ご参考にしていただけますと幸いです。
ざっくり売上の構成要素について言うと売上は以下の様な図で成り立っています。
今回ご紹介するメルマガ対策は、アクセス数アップもコンバージョン率アップも狙えるので、図にするとこんな感じですね。まさに一石二鳥。
EC-CUBEにはデフォルトでメルマガ機能がついていますので、ぜひぜひ活用していきましょう。
メルマガの効果を甘く見ていませんか?
みなさん、メルマガを送っていますか?内容もしっかり考えて送ってますか?
効果的な件名・内容にブラッシュアップしてネットショップのアクセス数アップ、売上アップに繋げていきましょう。
- 自社ネットショップのメルマガ購読者
- 自社ネットショップでの購入者
に対して行う、メルマガ送付は数多あるネットショップのアクセス数アップ対策の中でも、特に高いコンバージョン率を得られる可能性が高いので売上アップに繋がりやすいです。
読まれないメルマガを送ってませんか?
ところで皆さん、ネットショップから送られてくる全てをメルマガ読みますか?全ては読まないですよね。
あなたと同じようにお客様も全てのネットショップのメルマガを読んでくれるわけではありません。あなたが読みたいと感じないメルマガは、お客様も読んでくれないと考えましょう。
例えば以下の様なメルマガは読まれないケースが多いです。
- 毎日同じ内容
- 全然関連性が無い
- 変なタイミングで届く
- 文字ばかりで読みにくい
- 興味のない日常報告
上記のような「読まない・読みたくないメルマガ」にならないように気をつけましょう。
せっかく送っても読まれなくては売上アップにつながりません。
自分で書いた物を他のスタッフにも読んでもらうなど、ダブルチェックしてからの配信を心がけ、配信後のお客様レスポンス(開封率・アクセス・購入件数など)を検証し、ブラッシュアップを試みましょう。
現在、一般ユーザーが「一日に受信するメルマガ件数は約11件」、その中で「実際に開封し内容を読むメルマガ数は5件程度」と言われています。つまり、半分は読まれていない計算になります。
「また約40%のスマートフォンユーザーが、テキストの量が多いと読みづらいと感じている」ということから、スマートフォンユーザーに対応した内容での構成にする必要があります。特にターゲット層が若いネットショップやアパレルなど写真重視のネットショップの場合はスマートフォン意識が重要ですね。
ネットショップ利用者の商品認知は、
「ショッピングサイト44.9%」、「メルマガ33.1%」「価格.comなどの口コミサイト:27.3%」
とメルマガからの商品認知が第2位となっており、メルマガでは商品紹介にとどまらず、コンバージョン率(CVR)を高めるための工夫ももちろん必要です。
商品購入の判断材料として、店舗や商品に対するユーザーレビュー が決定力を持っています。
メルマガの内容として新商品紹介ももちろんですが、現在展開している商品の魅力やユーザーレビューを掲載することで、より購入意欲を持ったユーザーをネットショップに誘導できそうですね。
また配信時間も、購入者の多い時間帯に配信すると一番読まれるという話もあります。購入者の多い時間帯は無料のアクセス解析ツールGoogleAnalyticsで分析できますので、是非取り入れましょう。
決まった時間にメルマガを送る習慣をつけるとお客様側もその時間帯に反応しやすくなりますので、セールのお知らせは何曜日何時、再入荷のお知らせは何曜日何時・・・のように決めるのもよいでしょう。
先ほどもお伝えしたように、会員の方は少なからず自社ネットショップにて購入・会員登録されたユーザーであり、すでに自社ネットショップに対しての信頼感・期待感がある程度あると言えます。
そんなユーザーの期待を裏切らないように、メルマガの内容は簡単に配信するものではなく、期待を裏切らないブラッシュアップが必要となります。
実際にメルマガをつくってみましょう
今回は簡単なメルマガの骨組みを考えてみます。
実際には画像を挟んだり、レイアウトを考えたりと肉付けが必要ですが、今回は割愛させて頂きます。
画像付きのメルマガはデザインの参考サイトも沢山あるので、HTMLはちょっと・・・という方もチェックしてみましょう。
上記サイトはテンプレートも配布していますのでこちらも合わせてお試しください。
Step1.メルマガのメインを決める
まずはどんな内容を送るか決めましょう。
基本は、メインの商材を決めて、サブの商材を決めるやり方。
メイン商材+サブ商材で1ブロックとします。
※このブロックをいくつか組み合わせるとボリュームのあるメルマガになりますが、初めは1ブロックからでもOKです。
まずはメインの商材決め!今回のメルマガで一番オススメしたい商品を考えます。
メイン商材は新商品、シーズンもの、売れ筋ランキング、再入荷商品などがオススメです。
「あれもこれも伝えたい!」という気持ちをぐっと押さえて、メインの商材はは1~3商品程度に絞りましょう。
メインの商材が決まったら、次はサブの商材です!
メイン商材の関連商品など、3~5個くらい商品をピックアップします。多くても10商品程度に絞りましょう。
※慣れてきたらブロックを増やしたり、ブロック内で紹介する商品数を増やすのももちろんOK!ですが、長すぎて最後まで読まれない…なんてことのないよう、作り方を工夫しましょう♪
ブロックを組み合わせる場合も一番オススメしたいブロックを上に配置することが大切です。
では、今回の題材が決まったところで、早速メルマガ作りにとりかかりましょう!
まずは原案を書いてみましょう。
Step2.ヘッダー部分を作る
まずはヘッダーと呼ばれる、メルマガの冒頭部分を作ります。
ここに、ネットショップ名やネットショップURL、キャッチフレーズなどを書いおきましょう。
もちろん画像で作成したほうが目に止まりやすいですが、まずは基本のテキストタイプのサンプルを用意してみました。
こんな風に記号や空白、改行を使うと見やすいヘッダーになります。
画像で作る場合も同様にごちゃごちゃさせすぎないように気をつけましょう。
ヘッダーは、一度作ってしまえば今後メルマガを送るときに使い回せるので便利です。
Step3.挨拶文を書く
ヘッダーを作ったら、メルマガ会員の皆様にご挨拶。
メインの商材につなげられるような、3行~5行程度の軽い文章でOKです。
挨拶文に名前やニックネームを入れて名乗ると、親近感もUPして◎ですね。
この部分は毎回少しずつ内容を変化させましょう。
Step3.メイン商材の紹介文を書く
商材のオススメポイントはネットショップご担当者の皆様がよくご存知のはずです。
10行以内くらいで、熱いオススメポイントを書いちゃいましょう。
これでメイン商材の紹介文ができあがりました。
ここで忘れちゃいけないのが、商品のURLです!
商品を紹介した後は、しっかりネットショップへのURLを貼っておきましょう。
「▼」や「↓」などを使って、クリック先を指示すると親切ですね。
Step4.サブ商材の紹介文を書く
サブ商材部分も基本的にはメインと同じです。
紹介文は少し減らして、3行程度でサクッと紹介しましょう。
こちらのアイテムもオススメ!などタイトル部分があるとグンと読みやすくなります。
こちらも記号や空白を使って見やすく装飾しましょう。
Step5.フッターを書く
最後にもう一度、どのネットショップからのメルマガなのかをPRしましょう。
ネットショップ名、ネットショップURL、ネットショップ担当者、メールアドレス、住所、電話番号などを記載するフッター部分を作ります。
ついでに、最後にもう一度挨拶をしておくと好感度もUP!です。
こちらもヘッダーと同じく、次回にも使いまわせるのでしっかり作りこみましょう!
さて!ここまできたら立派なメルマガになっています。
では、メルマガが出来たところで配信してみましょう。
配信時にはメルマガのタイトルを入れるのをお忘れなく!
メルマガの内容に合わせて長くなり過ぎない程度(15文字~20文字くらいが◎)で
タイトルを考えておきましょう。
今回なら「今ならノベルティ付!大人気Tシャツ新作解禁★」などでしょうか?
アピールポイントとメルマガの概要を簡潔に伝えるようにしましょう!
ちなみに、今回作った文章はテンプレートとしてEC-CUBE機能で保存しておくと、次回は商品に関する部分を変更するだけでメルマガが完成しちゃいます!
一度メルマガの枠を作ってしまうと後は二回目以降は結構簡単なんです!
今回ご紹介したものはあくまで一例ですので、これをベースにアレンジしてみて自分のネットショップのお客様に合うメルマガはどんなものかぜひぜひ研究して、売上アップを狙って行きましょう。
ライバルのメルマガを要チェック
ここまで読んでもメルマガをどうやって書いたら良いか悩んでいる方、または、メルマガを送ってみているけれどもなかなか成果のでない方にオススメの修行法(?)があります。
それは
「たくさんメルマガを読む」
ことです。
単純明快。いっぱい読んで、いっぱいいいところを吸収しましょう。売れているネットショップのメルマガには売上アップの秘訣があるはず!同業他社をガンガンチェックしちゃいましょう。
メルマガで効率的に売上アップ!のまとめ
いかがでしたでしょうか?
まずはやってみて、ブラッシュアップです。
一発で成功とはなかなかいきません。他社調査、お客様のレスポンス分析など続けていきましょう。
これからは定期的にメルマガを送って、売上アップを狙って行きましょう。
ライタープロフィール
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株式会社アラタナ 取締役
山本 稔(やまもと みのる)
1978年(昭和53年)2月5日
2008年 リクルートにて営業に従事。
リクルート在籍時代には通期MVPを受賞するなど営業実績を残す
2010年 株式会社アラタナに入社。取締役就任。
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