ネットショップ構築のフレームワークとは

[15,021 views]

4P4C

フレームワークという言葉自体は「枠組み」や「構造」という意味です。
本記事では、ネットショップ構築におけるフレームワーク、つまり
「ネットショップで商品が売れ続ける仕組みをつくるためのフレームワーク(構造構築)」についてお送り致します。

ネットショップは儲かる?

ネットショップのフレームワークでは、この問からはじまります。
答えとしては、一部のネットショップはすごく儲かっていますが、その他のネットショップはそこそこです。
まずは、実店舗とネットショップの売上や集客の違いから理解していくと格差のカラクリが見えてきます。

参考:ところで・・・ネットショップは儲かると思いますか?|ネットショップのフレームワーク第1話

同じ商品を扱っているお店なのに20倍以上の売上格差が発生する理由とは?

同じジャンル、同じ商品を扱うお店(実店舗は同じ規模)の売上を比較すると、月商1000万円以上もあれば、50万円以下のお店もあります。
その差20倍以上!なぜこんな格差が生まれてしまうのでしょうか?
まず、インターネットの特徴から抑えるべきネットショップの格差ポイントは以下の2つです。
【1】競合間の距離がほとんどなく、上位の店舗がほとんどの集客を独占する
【2】来店したお客さんにはまったく営業できない
この2つの売上格差ポイントをクリアにするためにはポジショニングやターゲティングが重要です。

img1-1

参考:20倍以上の売上格差が発生する理由|ネットショップのフレームワーク第2話

ネットショップを展開する立ち位置(ポジショニング)を決める

ネットショップは様々な仕掛けや作業を行う必要がありますが、細かな枝葉(テクニック)ばかりを考えてしまって、根本の「なぜするのか?」が抜けているお店が多くあります。
「なぜするのか?」を考えるには、今の課題を明確にする必要がありますよね。
他社と比べて、自社はどんなカテゴリーの中のどの位置なのでしょうか?
課題を導くためのフレームワークの第一歩では、競合サイトとの位置関係(ポジショニング)を考えましょう。

参考:展開する立ち位置(ポジショニング)で運営方針が決まる|ネットショップのフレームワーク第3話

商品を販売する顧客(ターゲティング)を設定する

ネットショップのフレームワークでは、ターゲットになる顧客を絞り顧客に最適な商品に集中して集客を行うことで、顧客の支持を独占することが大切です。
よくやってしまう間違いとして、自身の持つ商品を広く薄く陳列して、幅広く陳列した商品に、薄い集客を行ってしまうことです。
これは実店舗に関しては効果的ですがネットショップではページ離脱を引き起こす大きな要因になります。

ネットショップは日本全国1億人のマーケットがターゲットです。
その分、店舗間での売上格差が大きく、検索結果上位のお店は売上を独占する傾向がありますが、お店の強みを一番発揮できるポジションを見つけ、そのポジションで一番を目指しフレームワーク形成することで成功の可能性を高めることができます。

参考:展開する立ち位置(ポジショニング)で運営方針が決まる|ネットショップのフレームワーク第3話

4P分析4C分析で効果的なフレームワーク構築を!

まず「4P分析」とは、プロダクトの4つのP(product)を分析することです。
つまり売り手目線の強み弱みの比較です。

4P1

次に「4C分析」ですが、顧客思考を分析することが4C(customer)分析、つまり買い手目線の強み弱みの比較です。

4C

これら分析手法を使って課題に対して優先度をつけたり、対策を計画することが出来ます。
各種ネットショップのフレームワークを活用して、計画→実行→改善→計画・・・のサイクルを回していくことが、ネットショップ構築におけるフレームワークのお話しでした。

インターネットを使った商売は店舗間格差が発生しやすく、上位店舗が売り上げを独占し、日々競争が生まれています。
「ネットショップで商品が売れ続ける仕組み」である自身のフレームワークを見なおすことで、あなたのネットショップが一部の上位店舗になる事も不可能ではありません。

ライタープロフィール

山本 稔
株式会社アラタナ 取締役
山本 稔(やまもと みのる)

1978年(昭和53年)2月5日
2008年 リクルートにて営業に従事。
リクルート在籍時代には通期MVPを受賞するなど営業実績を残す
2010年 株式会社アラタナに入社。取締役就任。